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【探梅】(たんばい) [日刊☆こよみのページ]

【探梅】(たんばい)
 (早咲きの)梅の花を探して見あるくこと。冬の季語。 《広辞苑・第六判》

 まだ冬のうちに早咲きの梅を野山に探すことを「探梅」といいます。これを冬の季語としたのは芭蕉だとか。「探梅」の語は、元々は中国で生まれた言葉で、漢詩にもたびたび現れる言葉です。南宋(12~13世紀頃)の詩人、陸游(りくゆう)にも探梅という題の歌がありますから、この言葉が大分古くからあったことが判ります。中国では、庭や梅園の花を愛でる場合を「観梅」といい、山野に咲く梅を探す場合を「探梅」と使ったようで、必ずしも冬の時期と限ってはいなかったようです。日本においては、梅は中国から輸入された植物で、基本的に「野生の梅」がありませんでしたから、中国風に言えばみんな「観梅」になってしまうわけです。そのため、梅を探すという先が、梅の生える場所から、梅の花の咲く時期に変化したのではないでしょうか。現在では庭や梅園にしかなかったはずの梅が、少しずつ山野に広がって野生の梅となっているので、山野に探すと云う使い方も出来ると思います。まあ、庭に咲こうが、山野に咲こうが、梅は美しく香りも高い花ですので、少しでも早くその花を見つけたいという気持ちは同じでしょう。立春も近づき、梅の花も咲く季節となってきました。昼休みにでも、散歩しながら梅の花を探してみようかな?(「2020/01/27 号 (No.4867) 」の抜粋文)
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