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【時雨】(しぐれ) [日刊☆こよみのページ]

【時雨】(しぐれ)
 (「過ぐる」から出た語で、通り雨の意)
 1.秋の末から冬の初め頃に、降ったりやんだりする雨。冬の季語。
  万葉集8「時待ちてふりし時雨の雨止みぬ」
 2.比喩的に、涙を流すこと。「袖の時雨」
 3.一しきり続くもののたとえ。「蝉時雨」
 4.小督局(こごうのつぼね)の用いた琴の名。
 5.本阿弥光悦作の名物茶碗の名。
 6.時雨羹(しぐれかん)の略。
 7.時雨饅頭(しぐれまんじゅう)の略。
   《広辞苑・第六版》

 晩秋から初冬にかけて、晴れた空が急に雲が広がり、降りだす雨です。急に降り出したかと思うと急に止むのもこの雨の特徴。降っては止み、止んではまた降る雨脚の軽い通り雨です。雲の動きにあわせて行き過ぎる雨は、秋から冬へと変わって行く季節の姿のようです。晩秋から初冬に降る雨ですから、時雨は冷たい雨。気温が更に下がって行くと時雨はやがて霙(みぞれ)となり、更に寒さがつのれば、雪へと変わって行きます。時雨が去った後に残された濡れた枯れ草の色は、彩り豊かな秋を締めくくる色なのかもしれません。(「2019/10/26 号 (No.4774)」の抜粋文)


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【木通】(あけび) [日刊☆こよみのページ]

【木通】(あけび)
 (「開け実」の意)アケビ科の蔓性落葉低木。通草とも書く。山地に生え、葉は5小葉の複葉。4月頃淡紅紫色の花をつける。果実は淡紫色で長さ約10センチメートル、秋、熟して縦に割れる。果肉は厚く白色半透明で多数の黒色の種子を含み甘く美味。つるで椅子・かごなどを作り、茎の木部は漢方生薬の木通(もくつう)で、利尿剤・消炎剤などとする。これに似て 3小葉から成る葉を持つミツバアケビがある。アケビカズラ。ヤマヒメ。秋の季語。《広辞苑・第六版》

 秋が深まり、そろそろ木々の葉がその色を変えるころに雑木林に足を踏み入れると、葉の色を変え始めた木々の幹や枝にからみついたアケビの蔓にぶら下がったぱっくりと口を開けた紫色の実を見つけることがあります。小学生の頃は、この時期になると家の周辺の雑木林に入って、アケビ採りするのが楽しくて仕方がありませんでした。雑木林などいくらでもあった福島の田舎でのことでした。ある年などは、一日かけてあっちの山、こっちの山へと足をのばして、背負籠一杯のアケビを採ってきたこともありました。アケビ採りに夢中になって、漆の葉にかぶれて、家に帰ってから熱を出したことも今では懐かしい思い出です。最近、八百屋さんの店頭できれいに並べられたアケビの実を見て、ああもうそんな季節かと思いましたが、背負籠一杯のアケビを採っていた頃には、八百屋さんの店頭にアケビが並ぶ情景など想像もしませんでした。今では八百屋さんに売られるアケビを眺めて、アケビ採りした田舎の雑木林の情景を懐かしんでいます。種一杯で食べにくい山の実でしたが、あのさっぱりとしたアケビの甘みは、秋の思い出の味。でも、アケビを八百屋さんで買ってくることには、なんだか抵抗があって、今年はまだあの秋の思い出の味を味わっていません。さて、どうしようかな?(「2019/10/20 号 (No.4768)」の抜粋文)
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倉方柿です! [菜園便り]

<倉方柿>
不完全甘柿ですが、完熟すると美味しい

191010no1.JPG
撮影日:2019.10.10/自宅

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