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【男梅雨】(おとこ づゆ) [日刊☆こよみのページ]

【男梅雨】(おとこ づゆ)
 ザーッと烈しく降ってはサッと止むことを繰り返す明快、陽性型の梅雨。一時代前の快男児のイメージ。《雨の名前 (著者 高橋順子・佐藤秀明)より》

 来る日も来る日も雨が降り、手には傘を持ち、足には長靴という出で立ちで学校に通う、それが私の中での梅雨の風景です。子供の頃暮らしていた場所はずいぶんと田舎でしたから、小学生の 6年間、私の通った道は未舗装でした。雨が続く梅雨の頃にはあちこちに水たまりのできる片道 2kmの道を、水たまりを選ぶようにしてザブザブ歩いて通っておりました。そのころの印象が余程強かったのか、もうかれこれ40年がすぎても、梅雨といえば、このころの光景が浮かんできます。それもなぜか、足下の水たまりのことばかり。40年の昔に私の脳裏に定着した梅雨というのは、こんな具合で連日雨の降る季節でしたけれど、今年(2015年)の梅雨はというと、長期の天気予報によれば男梅雨になるらしいとか。降るときには強い雨がザーッと降り、その強い雨が降る時以外は案外と雨の少ない梅雨というのだと、『雨の名前』の説明にありました。一昔前の快男児のような梅雨ですね。東京はまだ、梅雨に入ったばかり。男梅雨になるのか否か、天気予報が当たるのか否かを、これから一月の間、空と足下の水たまりを見ながら確かめてゆくことにいたしましょう。(『2015/06/12 号 (No.3177) 』の抜粋文)

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