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【土筆】(つくし) [日刊☆こよみのページ]

【土筆】(つくし)
 スギナの地下茎から早春に生ずる胞子茎。筆の形をし、食用とする。つくしんぼ。筆の花。古称、つくづくし。春の季語。《広辞苑・第六版》

 春になると、地面から顔を出すのが今回採り上げた土筆。この土筆が一斉に顔を出した様子を表す言葉に「土筆野(つくしの)」といいます。まだ小学校に入学したばかりの頃、学校の帰り道に沢山の土筆の生える場所を見つけました。大きめの用水路か何かを撤去した後らしく、剥き出しの地面が広がっている場所で、雪解けの水を吸って柔らかくなった地面から沢山の土筆が顔を出していました。私の土筆野でした。この場所で沢山顔を出した土筆を摘み、摘むのに飽きると大怪獣になった気分で、土筆野の土筆を踏みつぶして歩いたり(土筆さん、許してください)して遊び、散々に道草を喰いました。この頃に沢山の道草を喰った結果、今の私が出来上がりました(・・・)。今住んでいる場所は周囲に田んぼが広がるような田舎で、田んぼのあぜ道には土筆の生える場所はいくつかありますが、土筆野と言うほど沢山生える場所はなく、半世紀前の昔に戻って大怪獣になることは出来ません。こんな田舎でも土筆が生える土地が減ってきているようです。そのうちに土筆野どころか、土筆さえ春の野に見つけることが出来なくなってしまうかもしれないな?そんな未来は来て欲しくないですけどね。

                          (「2024/03/06 号 (No.6367) 」の抜粋文)
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