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虫たちの冬休みは終わり? [日刊☆こよみのページ]

□虫たちの冬休みは終わり?
 今日(2024/3/5)は啓蟄の節入り日。七十二候では「巣籠もりの虫戸を開く」の始めの日です。この七十二候は「蟄虫戸を啓く」という中国から伝わった時の言葉を日本風に書き直したもので中身は同じ、土の中で冬を過ごしていた虫たちが活動始める時期という意味です。蟄虫戸を啓くといえば、七十二候にはこれと対となる言葉があります。

  蟄虫戸を閉ざす(虫かくれて戸をふさぐ)

 ()の中の言葉は、こちらも日本風に書き直したものです。では今日、戸を開いて出てきた虫たちが戸を閉ざして眠りについた「蟄虫戸を閉ざす」はいつかというと、昨年の9/28です。虫たちは 159日間も引きこもって冬休みだったということになります。1年を365日とすれば、159日を差し引くと虫たちの活動期間は 206日間。206日活動して159日休み。羨ましい・・・。でも考えてみると、この休みの日数はほぼ週休3日の休みの日数に相当しますから、週休二日に祝日、それと盆正月の休みなどを考えると、それ程多くもないのかもしれませんね。活動期間中の虫たちには土日の休みはないでしょうから。さて、七十二候の「蟄虫戸を啓く」という言葉も「蟄虫戸を閉ざす」という言葉も、元はといえば生まれたのは中国の内陸部で、日本よりも大分平均気温の低い場所です。どれくらい違うかを平均気温で比べてみると

   9/28頃 太原市:13~14℃  東京:21~ 22℃
   3/06頃 太原市: 1~ 2℃  東京: 7~ 8℃

 6度~8度も違います。こんなに寒いなら、長い冬休みが欲しいというのも解る気がします。中国内陸部に比べたら随分暖かい日本で暮らす虫たちはもっと長いこと働いているのでしょう。もしかしたら日本の虫たちは我々にも完全週休二日相当の冬休みを!なんて、週休二日制が普及してきている人間達をうらやんでいるかもしれませんね。さて、本日は「巣籠もりの虫戸を開く」の日。既に働き始めているでしょう日本の虫たちの姿を何処かで目にすることが出来るのではないでしょうか。

                           (「2024/03/05 号 (No.6366)」の抜粋文)
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