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雨水の頃(2024) [日刊☆こよみのページ]

■雨水の頃(2024)
 『今日(2/19)は雨水』、と昨日、格好良く書けばよかったのですが、うっかりしていて一日遅れてしまいました。そういうわけで遅れましたが気を取り直して昨日(2/19)は雨水の節入り日でした(・・・)。

 雨水は二十四節気の正月中。「うすい」と読みます。これを「あまみず」と読んでしまうと意味が違ってしまいますのでくれぐれもお間違えのないように(このメールマガジンの読者の皆さんに限っては、そんな心配は杞憂でしょうけれど)。旧暦では雨水(の節入り日)を含む暦月をその年の初めの月、正月としていました。正月といえば二十四節気には正月節というものもあります。この正月節は立春。このためでしょうか、「旧暦の正月は立春に始まる・・・」と言った話をよく聞きますが、これは間違い。旧暦の暦月の名前を決めるのは節気の方ではなくて中気の方。今回の場合で言えば「雨水」の方です。二十四節気の節入りの日時の計算には一年を時間で二十四等分する恒気(こうき)あるいは平気(へいき)と呼ばれる方式と、太陽の通り道である黄道(の黄経)を角度で二十四等分し、太陽がその等分した点を通過する瞬間とする定気(ていき)あるいは実気(じっき)と呼ばれる方式の二種類が有りますが、現在の二十四節気(国立天文台が計算して暦要項で発表しているもの)の計算方式は定気法です。定気法は黄経を二十四等分する方式と書きましたが、雨水はこの方式で言えば太陽の黄経が 330度となった瞬間を含む日が雨水の節入り日となります。

◇雨水の頃
 二十四節気の中には、説明されないと意味の分からないものも有りますが、その点では雨水は分かりやすい。空から降るものが雪から雨に変わる時期だと言うことです。今週は全国的にも2月とは思えないほど暖かい日が続いているようなので、ほとんどの地方で「雨水」の言葉通り、空から降るものが雪から雨に変わったのではないでしょうか(私の住んでいる辺りでは雨続きでした)。二十四節気が生まれたのは、古代中国殷の時代。殷の都商丘のあった中国の黄河中流域は、大陸性の気候で、年平均気温は日本の京都や東京都と比べて5~6℃も低いのですが、寒い場所でもこの頃になれば最初の雨を見ることが出来たのでしょう。寒さが厳しく、冬が辛い場所であればあるほど暖かな春の訪れが待ち望まれたことでしょうから、春の訪れを感じさせる雪が雨に変わるこの「雨水」には特別な意味を感じたのかもしれません。そういえば、昨日のこのメールマガジンでも書きましたが、雨水の少し前から私の家の近所では蛙が鳴き出しました。蛙たちも雨水を感じ、春がやってきたことを感じているみたいです。

                          (「2024/02/20 号 (No.6352) 」の抜粋文)
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