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【黄落】(こうらく) [日刊☆こよみのページ]

【黄落】(こうらく)
 木の葉または果実が黄ばんで落ちること。日葡辞書「サウモククヮウラク」 《広辞苑・第六版》

 黄落はその字のごとく、黄色く色づいて落ちることです。落ちるのはもちろん木の葉(あるいは果実)。木の葉が黄色く染まることを、黄葉(こうよう)といい、この文字で「もみじ」と読むこともありますが、「もみじ」というとどうしても紅葉の方を考えてしまいますが、今回はあくまでも「黄色」の方の話です。公孫樹(いちょう)や欅(けやき)などは、秋になるとその葉の色を黄色く変えます。ことに公孫樹は、なぜだか大きな木であってもほとんど一斉にと言っていいほど短期間に全ての葉が黄色く色付き、ある日気が付くとそこには、秋の深い群青色の空を背景にして、木全体が黄に染まった公孫樹があったなどということを経験をお持ちの方も多いのでは?晩秋から初冬にかけて、葉を落とす木々は多いですが、公孫樹などのように黄葉を落とす木は、他の木々より少し早めに葉を落とし始め、辺り一面を黄色の海に変えます。現在の通勤経路にも公孫樹の並木があり、少し前まで銀杏の実あの独特の香り(・・・匂いですね)を漂わせていましたが、今はそれもおさまり、青緑であった葉の多くが黄色味がかってきています。公孫樹の木から落ちた黄葉を踏みながら歩く、そんな季節がもうそこまでやって来ています。公孫樹は、恐竜時代から生き残った生きた化石だと言われます。もしかしたら遙か昔、地上を闊歩していた恐竜たちも、私たちと同じように、公孫樹の落とした黄色い葉を踏んで歩き、そして黄色く色づいた公孫樹の木を見上げたことがあったかもしれませんね。あ、大きな恐竜だと「見下ろした」のかもしれませんが。(『】2016/11/11 号 (No.3695)』の抜粋文)

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