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【洗車雨】(せんしゃう) [日刊☆こよみのページ]

【洗車雨】(せんしゃう)
 陰暦七月六日の雨。一説に七月七日の雨。牽牛が織女との逢瀬のために乗る牛車を洗う水が、雨になって降るという言い伝えがある。《小学館『雨の名前』より》

 七夕の夜は天の川の東の岸に住む牽牛と、西の岸に住む織女に一年に一度だけ逢瀬が許される夜。二人はこの夜に、二人を隔てている天の川に架かる鵲(かささぎ)の橋を渡ります。洗車雨は牽牛が牛車を洗う水の雨。一年一度の逢瀬のためとあって、牛車を洗う牽牛の腕にも力が入ることでしょう。洗車雨の説明には「陰暦七月六日の雨」とありますが、新暦に日付によって七夕が祝われることが多くなった昨今ですから、この行事にまつわる洗車雨という言葉だけを陰暦の日付でというわけには行かないでしょうから、そろそろこの説明からも「陰暦」は取り払い、「七月六日の雨」だけとした方がよさそうです。陰暦の文字を取り払って、現在のカレンダーで七月六日、七日という日付を眺めると、この時期は日本の多くの地域は梅雨の真っただ中。洗車雨の降る回数も増えそうです。今日、七月六日の朝も日本の多くの地域では強い雨が降っているようです。私の住む街も御多分に漏れずで、折り畳みの傘では心もとないほどの雨が降っています。どうやら今日一日は雨が降り続きそう。一年一度の織女との逢瀬を明日にひかえて力の入る牽牛の気持ちもわかりますが、洗車も程々にしないと肝心の明日の夜まで雨となってしまいます。出来れば、一日中牛車を洗い続けた牽牛の努力が報われて、明日は見事な鵲の橋が、夜空にかかりますように。(「2018/07/06 号 (No.4297) 」の抜粋文)
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