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霜止み苗出ず(2020) [日刊☆こよみのページ]

□霜止み苗出ず(2020)
 本日、2020/4/25は七十二候の一つ、二十四節気「穀雨」の次候、「霜止み苗出づ」の時節の始まりの日に当たります。霜が降ることを心配した日々もそろそろ終わりの頃と云うことです。

◇霜とは
 霜は寒い冬の朝に空気中の水蒸気が、地面や地面に近い場所にある物の表面で凍り付いたものです。気温が摂氏 2℃程度まで下がると、霜となるといわれています。霜は氷の一種ですから、凍るのは摂氏 0℃のはず。なぜ摂氏 2℃の気温で霜となるのか不思議ですが、これは気温を測る場所が地表から1.5mの高さであるからです。こんな寒い日は地面に近いほど気温が低くなり、気温を測る地表から1.5mでは 2℃でも地面付近では 0℃まで下がることがあるからです。


◇遅霜
 さて、こんな寒い冬特有と思われる霜ですが、意外と遅い時期まで降ることがあります。こうした遅霜は農作物に被害をもたらすものであることから、農家の方々には気になるところでしょう。

  鹿児島 3/ 1 (1929/4/22)
  京都  4/ 6 (1928/5/19)
  東京  2/20 (1926/5/16)
  仙台  4/ 9 (1928/5/20)
  札幌  4/24 (1908/6/28)
  ※平均は1980~2010,最遅日は 2011年までの記録による

理科年表(2013年版。古くて済みません)の遅霜の記録から各地の遅霜の時期を拾い出したものです。最初に書いた日付が、遅霜の年平均月日。()内の年月日は、観測記録に残るもっとも遅い日付です。こうしてみると、4/25という日付は記録的な遅霜の日付よりは早い(鹿児島以外)のですが、平均的な遅霜の日付よりは遅い日付ですので数年に一度といったレベルで考えるとこの辺りまでは注意が必要だったわけです。霜が降りやすいのは放射冷却効果が大きいよく晴れた夜。霜に弱い作物を育てている農家の方達にとって、霜が気にかかる日々もそろそろ終わりとなる時期がこの「霜止み苗出づ」の頃ということのようです。(「2020/04/25 号 (No.4956)」の抜粋文)
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