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【帰り花・返り花】(かえりばな)

【帰り花・返り花】(かえりばな)
 1.返り咲きの花。狂い花。忘れ花。冬の季語
 2.遊女・歌舞伎役者などが2度目の勤めに出ること。
  《広辞苑・第六版》

 本来なら春の頃に咲く、桜や梅、躑躅や山吹などが小春日の頃に花を咲かせることがあります。この花のことを帰り花と呼びます。寒さがやってきてそれが不意に途切れ、ぽかぽかした陽気となる小春日に、うっかりと冬が終わって春になったと勘違いして咲くのでしょうか。私の和歌山の自宅の近所の山に、毎年なぜかこの季節になると花を咲かせる躑躅の木があります。春にも間違いなく花をつけるこの躑躅ですが、冬になるとまた花を咲かせます。この返り花に気が付いたのはもう二十年以上も前のことですが、それから毎年律儀に「帰り花」を咲かせ続けています。回りにも同じような躑躅は生えているのですが、他の躑躅は冬に花をつけることなど致しません。周囲からちょっと浮いた感のある変わり者の躑躅が二度目の花を咲かせるようになると、いよいよ年も終わりに近いなと近年では思うようになりました。先日、現在の職場の近く(東京都)の公園を歩いていたら公園の一角に花を咲かせた皐月がありました。その花を見ながら、和歌山の家の裏山の躑躅のことを思い出しました。きっと今頃は今年も律儀に花を咲かせていることでしょうね。(「2020/11/14 号 (No.5159) 」の抜粋文)
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