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【木槿・槿】(むくげ) [日刊☆こよみのページ]

【木槿・槿】(むくげ)
 アオイ科の落葉大低木。インド・中国の原産で、日本で庭木・生垣として広く栽培。高さ約3メートル。枝は繊維が多く折れにくい。夏秋、一重または八重の淡紫・淡紅・白色などの花をつけ、朝開き夜しぼむ。白花の乾燥したものを胃腸カタル・腸出血などに煎じて用いる。古くは「あさがお」といった。大韓民国の国花。はちす。きはちす。ゆうかげぐさ。もくげ。秋の季語。〈伊呂波字類抄〉《広辞苑・第七版》

 木槿は梅雨の終わり頃から秋にかけて咲くアオイ科の落葉低木です。日本では庭木や生け垣として広く栽培されている植物ですので、その大きな花を見かけることも多いと思います。同じアオイ科の花には、咲く時期もほぼ同じ芙蓉(ふよう)があります。どちらの花も正面から見ると丸い大きな花です。こうした花は貌花(かおばな)とも呼ばれます。その丸い大きな形が人の顔(貌)に見えるからでしょうか。ちなみに植物としてはまったく種類の異なるアサガオやヒルガオもその見た目から同じく、貌花と呼ばれます。

◇朝開暮落花

  それがしも其の日暮らしぞ花木槿  一茶

 木槿は朝に開いた花が夕方になると萎む一日花なので「朝開暮落花」という異称があります。朝に咲いて日暮れにはその命を終わらせてしまう花ですが翌日になればまた別の蕾が開き、花は秋の初めまで咲き続けます。この季節、沢山の花をつけた木槿の木の下には、昨日の朝に咲いて夕暮れに散った木槿の花が落ちています。力強さと儚さを同時にかいま見せてくれる「朝開暮落花」、それが木槿の花です。

                         (「2022/08/21 号 (No.5804) 」の抜粋文)
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