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楓(かえで)の落葉日 [日刊☆こよみのページ]

■楓(かえで)の落葉日
 10月、11月と晴れた休日は近隣の山歩きをしていましたが、11月にもなると山の落葉樹の葉っぱはあらかた無くなって、山肌を落ち葉で厚く被うようになっていました。あの大量の落ち葉も、あと少しすると雪に覆われてしまうのでしょうね。そんなことを思っているうちに、家の周囲の木々の葉も大分少なくなっていました。いつも車を止めている駐車場の角に生えている楓の紅い葉も淋しくなってきています。

◇落葉日
 家の近所の楓の葉の残りの数を気にしながら、気象庁の生物気象の項目を眺めていると「カエデの落葉日」という、ずばりの季節の指標があることを発見しました。『対象とする落葉樹の葉の約80%が落葉した最初の日を、その落葉樹の落葉日とします。 強風により強制的に落葉した場合も上に述べた方法で観測した日をもって落葉日としています。』というのが、気象庁の落葉の定義。ではこの「約80%が落葉した」という判定はどのように為されるのかと思ったら、これは観測員の目視によるのだそうです。確かに、葉っぱの数を数えるなんてわけにはいかないでしょうからね。こうして得られた全国の主な地点でのカエデの落葉日(平均値)は

 ・旭川 11/02, 札幌 11/05
 ・青森 11/23, 盛岡 11/25, 仙台 12/06
 ・新潟 11/30, 長野 11/29, 金沢 12/04, 鳥取 12/11
 ・宇都宮 12/03, 東京 12/13, 横浜 12/27, 静岡 12/21
 ・名古屋 12/11, 岐阜 12/11
 ・京都 12/18, 大阪 12/13, 和歌山 12/17, 岡山 12/11
 ・松山 12/24, 高松 12/04, 高知 12/11
 ・福岡 12/14, 長崎 12/21, 熊本 12/15, 鹿児島 12/24

 といった具合です。九州より南では、カエデが育たないのかデータの記載がありませんでした。その他の地点については、かわうそが勝手に目についたところを拾い上げましたので、アンバランスな点などはご容赦願います。舞鶴についても観測データがありませんでしたので比較的条件の近そうな金沢と鳥取辺りの日付を見ると、この辺りの落葉日は12月上旬ということ。そろそろということになりそうです。一夏の間、沢山の光合成を行って木に栄養を送ってきた葉っぱも、冬の間はその役目を終えて、木の根もとで一休み。木の根もとに積もった落ち葉を見たら「お疲れ様」と、一声かけてあげましょう。

                          (「2022/12/05 号 (No.5910)」の抜粋文)
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