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暦の雑節、「入梅」について [日刊☆こよみのページ]

□暦の雑節、「入梅」について
 気象庁の発表によると、6/8までに関東甲信越以西の地域が梅雨入りしていいます。私の住む近畿地方は5/29に早々と梅雨入りし、今朝も梅雨らしい雨降りの日曜日です。現在は入梅といえば、こんな風に気象庁の「梅雨入り発表」が有りますのでTVの天気予報や新聞の気象欄をチェックしていればそれがいつだったか判ります。有り難い有り難い(わかったからといってどうなるものではないのですけれどね)。では気象庁発表のような有り難いがなかった昔は如何していたのでしょうね? その答えは、暦に頼っていたです。あとは、経験と勘もかな?暦の上に「雑節(ざっせつ)」と呼ばれるものが書かれています。その雑節の一つに入梅があります。入梅がいつの頃から暦に載ったのかというと、これは暦の歴史からすると意外に新しくて、延宝六年(1678)の大経師暦に登場したのが最初だと言われています。どの暦にも載るようになったのは貞享三年(1686)。大経師暦に取り入れられてから10年後のことでした。この当時の「入梅」の日取りは、二十四節気の芒種(ぼうしゅ)の後最初の「壬の日」とされています。○○の後最初の△の日という決め方の場合問題になるのは、では○○の日そのものが△の日だったらどうするかということ。○○の日そのものが該当するのか、その日をのぞくのかということです。入梅が暦に載るようになった当初はやはり混乱が有ったようですが、次第に芒種の日が壬の日にあたっている場合はその日が入梅となるということで一致するようになりました。ちなみに今年の「芒種後の最初の壬の日」は 6/13です。では現在の「暦の上での入梅」がこの日かというとさにあらず。今年の暦の上の入梅は6/11、つまり本日です。これは、最後の太陰太陽暦であった天保暦で、太陽の黄経が80°となる日を入梅とすることが定められましたので、現在はこの定義に従って暦の上での入梅を決定しています。

◇暦の上での入梅はあたる?
 「暦の上では入梅です」というときには、「それなのに晴れの日が続きますね」というようなやや皮肉な使われ方をすることが多いようですが、暦の上での入梅の日付は、本州の梅雨入りの時期としてなかなか良い線で、ほぼ梅雨入りの平均の日に一致します。ではなぜはずれるのか? それは梅雨のような気象現象は地域や年ごとによって異なるためで、致し方ない。今年の西日本のように早い年だってあるということです。暦の上の入梅はあくまでも目安。最終判断は各自で下して下さいということですね。暦にしろ、気象庁発表にしろ、人任せはいけない。最後は、自己責任(?)でお願いします。ああ、それにしても日曜日の雨、憂鬱だな~。

                           (「2023/06/11 号 (No.6098) 」の抜粋文)
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