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二十四節気の最後、大寒 [日刊☆こよみのページ]

□二十四節気の最後、大寒
 今日(2023/01/20)は二十四節気の大寒(だいかん)の節入り日です。大寒は、

  冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也

 冷えることの極みで、とっても寒いので「大寒」と呼ばれます。実に解りやすい名前です(解り易いのが一番)。今年は冬がそんなに寒くならないかななんて思っていましたが、さすがにこの時期になると「やはり冬は寒いものだ」と思わざるを得ません。それに週間予報によれば、週明けには今シーズン一番の冷え込みとか。大寒ですね。大寒は、二十四節気のなかでは十二月中(じゅうにがつちゅう)と言うもので、この日を含んだ月を旧暦では十二月としました。現在の二十四節気の計算方法は、太陽が空の何処に見えるかを黄道座標(こうどうざひょう)という座標で測って、その経度方向の角度である黄経が 300°となった瞬間を含む日が、大寒の節入りとなります。

◇ちょっと寄り道 ・・・ 二十四節気について
 余談ですが、二十四節気は一年を時間や太陽の位置によって一年を24分したものです。現在は既に述べたとおり太陽の位置によって決める方式をとっており、黄経15°毎に区切っています。この区切りとなる節入りの日が目立つため「今日は二十四節気の大寒です」といった表現をするので、その日一日だけが大寒だと思う方がいらっしゃるようですが、これはちょっと違います。二十四節気は、その始まる日(あるいは、その瞬間)を「節」とか「節入り」と呼び、節と次の節までの期間を「気」と呼びます。ですから、今年の大寒の例で云えば

  2023/1/20 ・・・・・ 大寒の節(節入り)
  2023/1/20~2/3 ・・・ 大寒の一気

 ということになります。二十四節気は区切りの「節」とその期間の「気」の両方を表す言葉です。両方あわせて「節気」だと思って頂ければ分かりやすいですね(そうそう、解り易いのが一番!?)。

◇大寒は二十四節気の最後
 大寒の次の二十四節気はというと立春。立春はその名の通り「春立つ」、春が始まるという意味です。四季の巡りで見た一年を春夏秋冬と言い表すように、日本では伝統的に春を一年の始まりの季節と考えてきました。この考えからすると春の始まりである立春は一年の始まりとも云えます。大寒の次の二十四節気は一年の始まりの立春ですから、大寒は一年最後の二十四節気とになります。大寒は寒くて辛い時期ではありますが、ここを過ぎればもうすぐ春。暖かい春を夢見て、二十四節気のこの大寒の一気を耐えて行くとしましょう。そうそう、大寒に対応する七十二候の初候は、

  蕗のとう花咲く

 寒いけれど、雪の下で植物たちは花を咲かせる準備をはじめているのです。私たちも負けずに、新しい季節の巡りの始まりに向かって準備を始めることにしましょう!(最後の一文は、やや強がりです・・・)

                          (「2023/01/20 号 (No.5956) 」の抜粋文)
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