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【忘れ花】(わすればな) [日刊☆こよみのページ]

【忘れ花】(わすればな)
 忘れ咲きの花。時節がすぎてから咲く花、また返り咲きの花。冬の季語。《広辞苑・第六版》

「ここ数日、散歩道で藤の房が薄紫の花を咲かせ始めています。今頃でも藤の花は咲くものでしょうか?」こんなメールをいただいたことがあります。メールをいただいた日付は7月の下旬のもの。藤の花の咲く時期といえば大体4~5月頃ですから、だいぶ季節に遅れて咲いた藤の花のようです。花にも人間同様、他のものよりのんびりしているものが有るようです。7月も後半に咲き始めるとすると「多少」ではなくて随分なのんびり屋ですけれども。こうした花は狂い咲きと言って片づけてしまってもよいのですが、たまに花の時期がおかしくなるというのではなくて、来る年も来る年もずっと他の花と違った時期に咲く変わり者の木もあるのでしょう。そうした木がいつもの年のように他と違った時期に花を付けたのだとしたら、それが常態で狂い咲きではないのかも。そんなときに、使う言葉としてこの「忘れ花」なんて言う言葉はいかがでしょうか? 仲間たちの花は散ってしまって、みんなが忘れた頃に花を付けるそんな変わり者の木があってもよさそうな気がします。(「2020/07/26 号 (No.5048) 」の抜粋文)

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