SSブログ

【秋果】(しゅうか) [日刊☆こよみのページ]

【秋果】(しゅうか)
 秋に熟する果物。 《広辞苑・第七版》

 秋が深まり、そこここの枝で色づいた柿の実が深い空の色を背景にして見られるようになってきました。秋に実るという点では栗も蜜柑も秋果なのでしょうけれど、秋果といわれて最初に思い浮かぶものは、私の場合はこの柿です。色づいてきたとはいっても、柿色と呼ばれるようなやや赤みの強いオレンジ色にはまだ間があります。まだ熟すところまではいっていないようです。私の場合、熟して柔らかくなり始めた柿よりまだ堅くて甘みは少し足りないくらいの柿が好きなので、今が食べ頃というところでしょう。果物は古くは「菓子」と呼ばれました。現在でも頭に「水」をつけて水菓子といえば、果物を指す言葉になりますが、本来は菓子すなわち果物だったのです。だとすると果物の多くが熟するこの秋は、「お菓子の旬」と言えそうです。旬の食べ物は美味しい。お菓子の旬、美味しい秋果を沢山食べて、実りの秋を実感してみようじゃありませんか(単なる食いしん坊の談)。

                          (「2022/09/26 号 (No.5840)」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0)