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霜の季節・2022 [日刊☆こよみのページ]

■霜の季節・2022
 本日、10/23は二十四節気の霜降の節入りの日でした。暦の上でのこととはいえ、いよいよ「霜が降る」季節となって参りました。朝夕は「寒い」と感じますが、それもそのはずということですね。

◇初霜
 朝夕は寒くなってきたとはいえ、現在私の住んでいる場所(舞鶴市)では、10/23ではまだ霜が降りるには早すぎる気がします、南北に長く延びた日本ですから、ところによっては暦どおりに「霜降」の季節を迎えていることでしょう。ちなみに日本の北の方ということで、北海道と東北地方の道県庁所在地の初霜の1991~2020年の30年平均を調べて見ると札幌市と盛岡市が、ほぼこの時期に初霜の日を迎えていました。下記は今回調べた7道県庁所在地の初霜の日付です。

  北海道札幌市 10/25
  青森県青森市 11/01
  岩手県盛岡市 10/26
  秋田県秋田市 11/16
  宮城県仙台市 11/14
  山形県山形市 11/04
  福島県福島市 11/12

◇霜は降る?
 話の切っ掛けになったのは二十四節気の「霜降」。霜降はそれこそ「霜降る」とありますが、本当に霜は降ってくるものなのでしょうか?霜が降りるのは、前の晩からよく晴れていて風の弱い日の朝です。こうした日の朝に草の葉などに降りた霜を見ると霜が空から降ってきたもののように思えます。ですが実は霜は地上に近いところから先に「降りる」のでした。地面から始まるなら降りるのではなくて、昇るものなの?夜、晴れていると放射冷却によって地面は冷やされ、気温(地上から1.5mの部分で計った温度)が 2℃ほどまで下がると、より温度の低い地面に近い部分では、温度が氷点を割り込み、空気中の水蒸気が凍結します。水蒸気が凍結してしまうと、この小さな氷の粒はゆっくりと降下して、地面や草の葉に降りて、霜となります。なるほど、小さな世界で見れば、霜はやはり「降る」もののようです。だから、屋根のあるような場所には霜はないのですね。北海道や東北の一部をのぞけばまだ「霜が降る」時期はもう少し先となりそうですが、霜は降るものなんていう今日の話を、草の葉に降りた霜を見ながら思い出す朝も、そう先のことではなさそうです。霜の降りた風景は美しいものですが、あまり早すぎて農作物に被害を与えてしまうのは困りもの。出来れば今年も程々の時期になってから、霜には降りてきて欲しいものです。霜の降りた景色を楽しむことは、そんなに急がなくてもいいですよね。

                          (「2022/10/23 号 (No.5867)」の抜粋文)
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