SSブログ

【榾木】(ほたぎ) [日刊☆こよみのページ]

【榾木】(ほたぎ)
 1.「ほた」1 に同じ。
 2.椎茸(しいたけ)・なめこ・ひらたけなどを栽培するために伐った椎・栗・櫟(くぬぎ)などの木。 《広辞苑・第七版》

 語釈1に『「ほた」1に同じ』とありますので「ほた」もひいておきます。

 【榾】(ほた)
  (ホダとも)
  1.囲炉裏(いろり)にくべたり焚火などにしたりする木の切れ端。ほたぐい。冬の季語。
   山家集「山深み榾伐るなりと聞えつつ所にぎはふ斧の音かな」
  2.大きな材木。また、地面に倒れている朽木。〈日葡辞書〉 《広辞苑・第七版》

 榾に関しては1だけでよいわけですが、調べたついでなので2まで書いてしまいました。そうか、地面に倒れている倒木も榾というんだと、一つ余計に言葉を知ることが出来て、得した気分になったので。さて、本日この「榾木」という、ちょいっとマイナーな言葉を採り上げたのは、少し前に「ほだぎ」が広辞苑の見出し語にない!ことを発見して驚いたからでした。でも「ほだぎ」じゃなく「ほたぎ」という見出し語がありました。慌て者で済みません。わたしはずっと「ほだぎ」というのだとばかり思っていて「ほたぎ」で辞書を引く発想がなかっただけのことでした。慌て者だなと思いながらも「ほだぎ」でインターネット検索すると、沢山ヒットする(というか「ほたぎ」より沢山ヒットする)ので「ほだぎ」も結構一般的な言葉となっているようです。そんなわけですので広辞苑さん、第八版にはせめて

  ほだぎ → ほたぎ

 くらいの扱いで「ほだぎ」も見出し語に加えてもらえるとうれしいです。広辞苑に無理なお願いを書いたところで話を榾木に戻します。田舎に暮らしていると、この榾木を林の中などで時々見かけます。主に椎茸を栽培するために使われているもので、椎茸原木などととも呼ばれます。最近はこの榾木に椎茸などの菌駒を打ち込んだものが販売されていて

  ほた木 椎茸

 などの検索語で検索すると沢山の通販サイトとそのサイトで販売されている榾木の写真がヒットします。興味のある方は検索してみてください。写真をみれば「あ、これが榾木か」と思う方も結構いらっしゃるとおもいます。こんな菌駒の打ち込まれた榾木を購入すれば自宅でも手軽に椎茸が育つ様子を観察することが出来ます。観察を楽しんだ後には収穫する、調理して食べるという楽しみまでついてきます(私は、最後の「食べる」楽しみは辞退しておりますが)。我が家では、お風呂場の窓辺に榾木をおいて、次々に椎茸が芽吹き(?)、育つ様子を楽しみました。お風呂場の温度、湿度が椎茸の生育にちょうど良いみたいです。家庭菜園よりずっと手軽な家庭での椎茸栽培。

                          (「2023/10/20 号 (No.6229) 」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。