SSブログ

梅雨入りの花 [日刊☆こよみのページ]

□梅雨入りの花
 「何だろう、この青臭い匂いは」道を歩いていて、かなり強烈な「青臭い匂い」が気になりました。どこかで嗅いでいる、なじみのある匂いの正体を探って見ると、空き地に植えられた(?)雑木の緑の葉の間から小さな花が沢山集まった長さ15~20センチメートルほどの黄白色の房というか、犬の尻尾のような花が咲いていました。青臭い匂いの元は、この尾っぽのような花でした。その花の正体は栗の花。正直、「香り」とは言い難いのであえて、「匂い」と書かせて頂きます。おそらくこの雑木の間に生えている栗は、シバグリ(芝栗)でしょう。八月の終わりになれば、あの針に包まれた栗の果が枝の先に姿を見せることでしょう。

◇栗の花と梅雨
 栗の花は梅雨入りの少し前に咲く花です。この花が咲き、やがて花が終わって落ちるようになると、梅雨の季節となるということから、栗の花は「墜栗花」(ついりばな、あるいは、ついり)と呼ばれ、梅雨を知らせる花とされます。「墜栗花」の「ついり」という言葉は、梅雨入りの意味です。ここ東京でも、少し前から栗の花は盛んにその青臭い匂いを辺りにまき散らしていました。栗の花が墜ちれば梅雨の季節を迎えることになるというのであれば、東京の梅雨入りも、もうぼちぼちかな?皆さんの周りにはこの、青臭い匂いをまき散らす栗の花がありますか?皆さんのお住まいの場所でも、栗の花が梅雨の前のひととき、盛大に咲いているのではないでしょうか?(『2018/06/01 号 (No.4262) 』の抜粋文)

nice!(0)  コメント(0)