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【花冷え】(はなびえ) [日刊☆こよみのページ]

【花冷え】(はなびえ)
 桜の咲く頃に寒さがもどって冷え込むこと。春の季語。 《広辞苑・第六版》

 「花冷え」という言葉がぴったりの今朝の東京です。東京の桜は満開。花の色を見れば春が来たと思えるのですが、花を見上げる人たちのいでたちはというと、コートにマフラー。冬の装いです。春は、冬の寒さと夏の暑さが入り交じり、せめぎ合いながら徐々に冬の割合が減り、夏の割合が増えてゆく季節です。数日前は、「本当に春だね」と言いたくなるような暖かな日があり、早くお花見しなくちゃなんて気分にもなったのですが、昨日今日は一転して冬に逆戻りしたような寒さ。春の到来に浮かれる人間を見て、「まだまだ私は頑張りますよ」とばかりに冬が寒さを連れて戻って来たのでしょうか?「花冷え」は、こうした桜の花の時期にぶり返す寒さを表す言葉。一度、暖かい陽射しや風になじんだ身には、花冷えと呼ばれるこのぶり返しの寒さは、身にしみることひとしおです。一度は開いた桜の花も、「もう少し蕾のままでいればよかったかな」と後悔しているかもしれませんが、今や遅し。せいぜい、この寒さが和らいで気持ちよくお花見ができる時まで、桜の花よ頑張って!(「2019/04/03 号 (No.4568) 」の抜粋文)

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