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春土用(2019) [日刊☆こよみのページ]

□春土用(2019)
 今日、2019/04/17は春の土用の入りです。やっと、コートが無くとも外を歩けるくらい暖かくなって、春らしい陽気になったなと思ったばかりなのに、今日はもう春の土用の入りです。春の土用ということは、間もなく春が終わってしまうということ。そんな殺生な!※もちろん、暦の上の話です。

 土用は四季それぞれの切り替わる時期の間に挿入された18ないし19日の期間です。四季それぞれの間に挿入されるわけですから、土用は年間4回です。元々は中国の五行説(木火土金水の5つの要素の組み合わせで森羅万象が成り立っているという古代の科学仮説)で季節の循環を説明するために四季に次のように五行の要素を割り振ったときあぶれてしまった「土」を四季の間に挟むことでバランスをとったものです。

  春:木 夏:火 秋:金 冬:水 ・・・ ?:土

 五行説的な考えでは土用は、季節と季節の間にあって、季節の交代を円滑にすすめる働きをするとされています。

◇春土用の期間
 春の土用の期間は現在は太陽の黄経(黄道座標の経度方向の値)が27°になる日から始まり、暦の上の夏の期間の始まりである立夏の直前の日までと決められています。立夏は 5/6ですから、春土用は 4/17~5/5の19日間ということになります。

◇春土用の間日
 土用の期間は、土公神(どくじん)という「土」を司る神様が力を強め、地上を支配する期間といわれ、土公神はその居場所をいじり回されるのを嫌う神様であるために土用の時期に、「土をいじる」行為は禁忌とされていました。土をいじることとは、土木工事、井戸浚い、耕作地を耕すこと、竈の改修などなど。沢山あります。この沢山ある行為を土用の期間である18~19日間行えないとしたら、こうした仕事をする人たちはたまったものではありません。そこで考え出されたのが、「土用の間日(まび)」。この土用の間日に当たる日は、土公神の障りの無い日とされています。間日は、各季節の土用毎に決まった十二支の日と決められていて、春の土用の間日は、巳・午・酉の日。今回の土用の間日は

  4/18,26,27,30 の 4日

 です。この間日の期間は土公神様が地上を離れていらっしゃるそうで、このため土をいじっても祟られないということです。「土公神様の居ぬ間の土いじり」というわけです。もちろん迷信ですので、気にしないという方は、こんなことにとらわれる必要はないですから、間日以外でももちろん大丈夫。さてさて、春の土用がやってきたということは暦の上ではもう立派な晩春。そう思うとなんか寂しい。桜の花も大分散ってしまいましたしね(東京では)。春の土用の入りに、ちょっぴり行く春を惜しむ気持ちの、かわうそでした。(「2019/04/17 号 (No.4582)」の抜粋文)
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