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【山茶花】(さざんか) [日刊☆こよみのページ]

【山茶花】(さざんか)
 (字音サンサクヮの転)ツバキ科の常緑小高木。四国・九州から南西諸島の暖地に自生。高さ約3メートル。葉は厚い。秋冬、白花を開く。八重咲・一重咲、淡紅・濃紅など園芸品種が多く、庭園・生垣などに植栽。種子は大きく、油を採る。材は細工物にする。ヒメツバキ。漢名、茶梅。冬の季語。《広辞苑・第七版》

 山茶花は晩秋から初冬に咲き始める花です。この文字で「さざんか」と読むのはなかなか難しいですが、元はその文字のとおり「サンサクヮ」のように呼ばれていたものが変化して現在の読みになったようです。山茶花は椿とよく似ています。専門的に見ればいろいろと違いがあるのでしょうが、素人目にはなかなか解りません。それがはっきりするのは花が散るときでしょうか。椿は花が枝に付いたままの状態でぽとりと落ち、山茶花は花びらが一枚一枚分かれてはらはらと落ちます。山茶花の古名に「こかたし」というのがあるそうですが、この名前は「小さいかたし」の意味。して「かたし」は何かといえば椿を指す言葉だというので、昔の人も山茶花は小型の椿くらいに思っていたようです。さてこの山茶花ですが、この木は日本原産ということです。木そのものは日本原産ですが「山茶花」という言葉は中国から渡来した物。こうした場合、往々にして物と名前の取り違いが起こるのです。中国では「山茶」が椿の漢名だそうで、椿の花を「山茶花」と書いたそうです。山茶花の漢名はというと「茶梅」。なんだかややこしい。山茶花は冬の初めに咲く花ですが、この時期に咲き始めるもの。椿にもこの頃に咲くものがありますから、日本の山茶花と中国の山茶花(椿)との違いを、見比べて見ることが出来るでしょう。さて、日本の山茶花と中国の山茶花の違い、判りますかね?

                          (「2023/11/09 号 (No.6249) 」の抜粋文)
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