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立夏 [日刊☆こよみのページ]

□立夏
 本日は、立夏。立夏は太陽中心が視黄経45度を通過する日。旧暦四月節。八節の一つです。立夏は、暦の上での季節の始まりを示す立春・立夏・立秋・立冬の一つで、夏の始まりを示す日です。「立」は旅立ちなどで使われる「立」。始まりを表す言葉です。立春・立夏・立秋・立冬という 4つの「立」を総称して四立(しりゅう)といいます。四立と、冬至・夏至・春分・秋分の二至二分(にしにぶん)をあわせると、八節(はっせつ)となります。二至二分にはそれぞれ、目に見える特徴があります。冬至・夏至はそれぞれ太陽がもっとも南、あるいは北から昇る日で、昼がもっとも短いあるいは長い日です。春分・秋分は太陽が真東から上り真西に沈む日で、昼と夜の長さが同じになる時期でもあります。それに対して、同じ八節の仲間であっても四立には、そうした目に見える何かはありません。四立は、太陽の動きなどとは直接関係なく生まれたものなのでしょう。二至二分は四季といわれる 4つの季節のそれぞれの極み。季節の中心と考えられるものです。だとすれば季節の中心と中心の中間地点は、季節の始まりであり終わりの時点を示すものだと考え、この季節の始点でありまた、終点でもある点に四立の名を与えたものと考えます。つまり同じ八節にあっても、

  ・二至二分は暦を作るためのもの
  ・四立は暦が出来て以後生まれたもの

 という違いがあるのだと私は考えています。四立にだって例えば「太陽中心が視黄経の45°を通過した日」という天文学的な意味があるではないかと仰る方もいらっしゃるでしょうが、この定義は後から「四立に相応しい明確な定義」として作られたものであって、四立の成立に先立つものではありません。二至二分より、四立の方がより暦的な記述と言えそうです。二至二分と四立の八節がやがて、月の満ち欠けから始まった一年を12の月に分割する方式と出会って生まれたのが、おなじみの二十四節気。暦がどんな風に発達してきたのだろうかと、夏の初めのこの時期に、その誕生の過程を推理してしてみても面白いですね。ちなみに、夏から秋へとバトンタッチとなる立秋は 8/8。94日後のことです。(「2019/05/06 号 (No.4601) 」の抜粋文)
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