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【入道雲】 [日刊☆こよみのページ]

【入道雲】
 (高く盛り上がり雲頂が丸く大入道のように見えることから)積乱雲の通称。くものみね。夏の季語。 《広辞苑・第六版》

 梅雨が明けて、やっと夏らしくなってきました。日本の大部分の方は「暑くてたまらん」と思っていらっしゃるようですが、私はというと、暑い夏は好き。暑さもあまり苦になりませんので、ここ数日は幸せな日々を過ごしております(かなり少数派である自覚はあります)。

  閑話休題

 暑い夏の日、空の低い領域に出来た積雲が激しい上昇気流によって急速に上方に成長した雲が入道雲です。夏の海や山の上にこの大入道のような雲がむくむくと伸びている様は、本当に夏らしい風景です。夏空にすっくと立った入道雲は男性的な雲という印象があるためでしょうかこの雲を男性の名前で呼ぶ地方があります。

  坂東太郎(ばんどうたろう) ・・・ 関東地方
  筑紫二郎(つくしじろう)、比古太郎(ひこたろう) ・・・ 九州地方
  丹波太郎(たんばたろう) ・・・ 京阪地方
  四国三郎(しこくさぶろう) ・・・ 四国地方

 などなど。頭の丸いこの入道雲の背がさらに伸びて、その頂が成層圏まで達するようになると丸い頭が平たくなって、鉄床雲(かなとこぐも)などと呼ばれるようになることもあります。夏の空に強い陽射しを浴びた真っ白な入道雲が成長してゆく様子は、なかなか雄大な眺めではありますが、この雲の下では強い雨が降り、雷が発生することもしばしば。入道雲の姿を楽しむのは結構ですが、その際にも雲の動きには注意を払う必要があります。急な土砂降りにやられないように注意しながら、夏の入道雲の姿を楽しみましょう。(「2019/08/05 号 (No.4692)」の抜粋文)
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